19世紀後半、フランス・パリのオペラ座。
そこはヨーロッパ中の歌手たちが舞台に立つのを夢見る場所。
しかし、オペラ座には怪人がいるという恐ろしい噂があった。
実力が伸びないことに悩んでいたオペラ座の歌手・主人公クリスティーヌ。
そこへ、どこからともなく【美しい声】が語りかけてくる。
クリスティーヌはその【美しい声】に誘われるように、歌のレッスンを受け始めるが……
ここから始まるのは、
オペラ座に集いし5人の男たちが繰り広げる優しくも狂おしい愛の駆け引きに、
クリスティーヌが翻弄され誘惑される愛憎の宴。
それぞれの数奇な運命が重なり合い、切ない物語が繰り広げられていく。
ある者は一途に愛し過ぎたがために狂乱と妄執に身を染め、
ある者は秘めたる想いを抑えきれずに快楽と束縛の虜となり、
またある者は愛に惑わされ背徳と禁断の蜜月に堕ちていく。
「お前を誰にも渡しはしない――」
誰かの声が聞こえたような気がした――。
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